刑事になった息子は死を選んだ 労災突き止めた母の言葉

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井岡諒
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 熊本県警玉名署の刑事課巡査だった渡辺崇寿(たかとし)さん(当時24)が2017年に自殺したことについて、地方公務員災害補償基金が労災にあたる公務災害と認めたことを受け、遺族は30日、県庁で記者会見を開いた。「働きやすくなるような環境改善を」。県警に対し、二度とこのようなことが起きないよう訴えた。

 会見には母親の美智代さん(60)と兄妹が臨んだ。「認めて頂いてありがたい。認定の通知を見て初めて涙が出ました。(県警には)若い子が働きやすくなるような環境改善をお願いしたい」。美智代さんは、絞り出すような声で心情を吐露した。

 崇寿さんは17年9月11日、福岡県内のサービスエリアでみずから命を絶った。この年の4月に玉名署刑事課に配属されたが、時間外勤務が長時間に及んでいた。遺言には「つかれたので休みます」「刑事になれてよかった」などとつづられていた。

「本当にこんなに働くのか」

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