さみしい胴上げから12年 4連覇のソフトバンクはいま

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木村健一

(25日、日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4-1巨人)

 さみしすぎる胴上げだった。野球担当記者1年目の2008年。ソフトバンクはリーグ最下位に沈み、通算14年務めた王貞治監督(現会長)の退任を発表した。本拠最終戦後、選手たちの手で宙を舞った。ファンも、選手も、番記者たちもみんな泣いていた。

 王監督はいつも「俺が一番勝ちたいんだ」と言った。選手のミスや凡打には鬼のような形相で怒った。負けた試合後は、コップを持つ手を震わせた。勝利への執念にあふれていた。

 あれから12年。チームは日…

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