蒲江で野路菊見ごろ
佐藤幸徳
大分県佐伯市蒲江竹野浦河内の里の駅「たかひら展望公園」内で、ノジギク(野路菊)が白い花を咲かせている。リアス式海岸を見下ろす標高約280メートルの高台に点在して咲いており、公園を散策する人たちを楽しませている。
ノジギクはキク科の多年草で10~11月に開花する。旧蒲江町が公園の景観整備のため、1996年ごろから公園内に植栽してきた。最盛期には「100万本」と言われたが、近年はシカの食害などで減っている。
地元住民らでつくる「たかひらの会」(約40人、水本博昭会長)が、かつてのようにノジギクを増やそうと、市の協力を得て公園の斜面にシカよけの網で囲った約900平方メートルの畑をつくった。6月から約9千本の苗を栽培、順調に開花した。宮川義幸副会長(70)は「会員らが大切に育ててきた。ぜひ花と美しい海岸線を見に来てください」。
問い合わせは里の駅「たかひら展望公園」(0972・42・1880)か、佐伯市蒲江振興局(0972・42・1112)へ。(佐藤幸徳)