ピクシー舞い、Qちゃん駆けた 「瑞穂」に寄せる思い

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渋谷正章
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 パロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂公園陸上競技場=略称・瑞穂)が、2026年に愛知県で開催されるアジア大会に向けて建て替えられるため、来年4月から約5年間、使えなくなる。サッカーJ1名古屋グランパスの試合やマラソン大会など、数々のドラマを生んだ舞台。しばしの別れに、思いがあふれる人たちがいる。

 「本当、困るんです」

 瑞穂から北西に約2キロ、瑞穂通商店街に店を構える米倉秀彦さん(56)の口調は切実だ。サッカーに魅了され、地元のグランパスをずっと瑞穂のスタンドで応援してきた。

 インテリア用品販売、設計施工を手掛ける「クラタヤ」店長。さっと出かけ、瑞穂で試合を見て、戦いぶりを仲間と振り返るのが元気の源だった。グランパスのもう一つのホーム、豊田スタジアムに行けばいい、と言われるが「瑞穂とうちの距離だからこそ行けた。正直、豊田は遠いなあ」。

 家族の歴史も瑞穂と重なる…

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