男に3回なら女には10回 治部れんげさんの性差克服論

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 「なぜ男が育休を取るの?」「男の子は青。女の子はピンクでしょ」――。子育てや家事に携わる中で顔を出す「男らしさ」「女らしさ」といったジェンダー規範の中には、現在の社会では男性がよりぶつかりやすいものもあります。どう向き合えばいいのか、仕事と家庭の両立で男性が感じている葛藤を「#父親のモヤモヤ」として継続取材する記者が、ジャーナリストでジェンダー問題に詳しい治部れんげさんに聞きました。

記事の後半で、治部さんが出演したオンラインイベント「父親とジェンダー」の動画をご覧いただけます。

 子どもの発熱で迎えに行くようなときに、職場で「妻が対応できないので」が枕詞(まくらことば)になってしまう父親もいる。職場に「子育ては妻の役割」という意識があると感じる男性もいる。

 治部さんは「男性だから働かなくてはいけないというのは『男らしさ』でもある」と言い、こう指摘する。

 「対になるのは、女性は管理職になりたがらないと思われている問題です」

 男性には既存の「出世コース…

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