まだ「女の敵は女」やっているの 美輪さんなりの戦い方

有料記事

聞き手・田中聡子 聞き手 編集委員・塩倉裕
[PR]

 杉田水脈衆院議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言した。女性による女性批判は、社会の様々な場で起こる。その根っこに何があるのか。言い古された「女の敵は女」から考える。

美輪明宏さん 「返す刀を持っておかないとね」

 「女はいくらでもウソをつける」? まだ「女の敵は女」をやってるとは。時代遅れもいいところですね。

 「女の敵は女」というのは、封建主義の時代からの歴史の流れで、ずっと昔からあるものです。江戸時代には大奥で女同士が戦い、明治になっても、本妻と妾(めかけ)、妾同士と、女の闘争の歴史がありました。今に始まった話じゃない。

 私も子どもの頃から毎日のように見てきました。うちは遊郭街の真ん中で水商売の店をやっていましたから。男の客をめぐって女同士が戦っていました。でも、競争相手じゃない幼い私には、いつも優しくて。愛をたくさんもらいました。

 店には、政治家も教育者も聖…

この記事は有料記事です。残り3203文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
塩倉裕
編集委員|論壇・オピニオン担当
専門・関心分野
論壇、オピニオン、調査報道