人多い渋谷から…「不思議な感じ」 秋田で青ガエル公開
加賀谷直人
「忠犬ハチ公」の縁で東京・渋谷駅前から秋田県大館市の観光交流施設「秋田犬の里」に移設された東急電鉄の車両「青ガエル」の一般公開が1日始まった。8日までの公開終了後、北国の風雪に耐えられるようさび止めや全面塗装などを施し、来年3月下旬から再び公開する予定だ。
初公開された車内には、大館市と渋谷区の交流やハチ公の一生などを紹介するパネルが展示されている。片側に座席を残し、訪れた人が休憩することもできる。出張のついでに訪れた千葉県船橋市の会社員薬師寺健一さん(28)は「渋谷駅にあった時は待ち合わせ場所に利用した。人が多い渋谷にあった青ガエルがのんびりした大館にあるのが不思議な感じ。秋田犬の里とともに名所になりそう」と話した。
緑色の丸みを帯び、「青ガエル」の愛称で親しまれた車体は引退後、渋谷駅前で観光案内所として使われた。駅前の再開発に伴って移転する必要が生じ、今年2月、「忠犬ハチ公」の故郷である大館市への無償譲渡を発表。車体は8月、「秋田犬の里」の芝生広場に移設された。
公開は午前9時~午後5時で無料。
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