「ショーンさんの優しいまなざし、今も」 浜美枝さん

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 人気スパイアクション映画「007」シリーズの初代ジェームズ・ボンド役を演じた英俳優ショーン・コネリーさんが亡くなった。90歳だった。10月31日、英BBCが家族の話として伝えた。第5作「007は二度死ぬ」(1967年)でボンドガールを演じた俳優の浜美枝さんが、次のようなコメントを発表した。

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 ボンドガールとして渡英し、右も左もわからない撮影現場に戸惑っていた私に、「大丈夫? 心配事はない?」と毎朝、声をかけてくださったのがショーン・コネリーさんでした。あのときの人を包み込むような優しいまなざし、深みのある穏やかな声を、今も忘れることができません。下積み時代が長く、労働階級出身のショーンさんは、弱い立場の若いスタッフをさりげなくフォローするような、人間的魅力にあふれた人物でした。

 ボンド役に安住することなく、その後は数々の映画に出演。さらに晩年は母国のスコットランド独立運動にも携わられました。役者として、ひとりの人間として、気骨のある生き方を貫かれたその生き方に、どれだけ励まされ、勇気づけられたでしょう。ショーンさんと出会い、一時、ご一緒できたことに、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

 ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

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