記録的回復の米GDP 飲食など「不平等な回復」指摘も

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オハイオ州サークルビル=青山直篤 ニューヨーク=江渕崇
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 米国の7~9月期の実質国内総生産(GDP)は、過去最悪の落ち込みとなった前期からみると、記録的な伸びとなった。ただ、見かけ上の「V字」回復とは裏腹に、金額ベースではコロナ前を今も下回り、約2年前の水準だ。格差がさらに広がる「K字」回復となる懸念も根強い。最近は新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しており、成長の勢いは鈍化している。

 「この選挙は、トランプのスーパー・リカバリー(超回復)かバイデン大恐慌かの選択だ」。米大統領選戦終盤の24日、オハイオ州サークルビルでの選挙集会でトランプ大統領はそう訴えた。農業や製造業が主体で、トランプ氏の熱心な支持者が多い地域だ。コロナに感染した自らの復調を「もう免疫がある」と強調し、経済の積極的再開を訴えた。

 州内のホンダの工場で働くジョアブ・スコットさん(47)は、土曜日のこの日も工場勤務を終えてそのまま会場に駆けつけた。「土曜日も働かなければならないくらい、売れ行きはいいはずだ」と話す。「ウイルスが来るまでは景気も良かった」とトランプ氏を評価する。

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 7~9月期の回復を支えたの…

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