地銀の収益、資金運用頼み強まる 過度な依存はリスクも

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笠井哲也
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 地域金融機関で、利益を有価証券などによる資金運用に頼る動きが強まっている。超低金利が長引き、本業の融資でもうけられなくなっているためだ。運用を担う人材の自前育成に力を注ぐ銀行がある一方、外部の運用会社などに「お任せ」する銀行も。ただ、運用への過度な依存は市場混乱時に損失を抱えかねず、危険もはらむ。

 「(投資の)ポジションがとれていない。戦略がまったく見えない」「(米債の)レンジ(変動範囲)が狭いんだったら、額、増やさいとダメじゃない。こんなちょっとしか買ってなかったら、とてもじゃない」

 9月下旬、東京都内にある投資助言会社「和(なごみ)キャピタル」。ビデオ会議システムを通じて、小栗直登社長が地域金融機関で資金運用をする約20人の担当者に厳しい言葉を飛ばしていた。

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 通称「小栗塾」。全国の地銀…

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