ひとクセある人形、言葉のない物語…いま韓国絵本が熱い
松本紗知
韓国ドラマやK―POPが人気を集めていますが、絵本の世界でも近年、韓国発の魅力的な作品が次々に生まれ、国際的な受賞も相次いでいます。読書の秋、韓国絵本の世界に触れてみませんか。
国際的な賞に次々
表情豊かで、生きているかのように人間くさい粘土の人形たち。細かく作り込んだセットの中に彼らを配して撮った写真でできているのが、ペク・ヒナさんの絵本だ。光を効果的に使った作品には、映画のような美しさがある。
今年、「長くつ下のピッピ」の作者名を冠したアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。ユーモラスであたたかみのある作風は日本でも人気が高く、2018年に出版された「あめだま」は、第24回日本絵本賞で翻訳絵本賞と読者賞に選ばれている。
スージー・リーさんの「せん…