リカちゃん暴露騒動から見えるもの 世界と乖離する日本

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大野択生 守真弓
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 企業の公式ツイッターやテレビ番組での表現をめぐり、「児童に対して性的な目線を向けている」などと批判が集まる事例が続いている。これらの「炎上」から見えるものとは。

公式アカウントに批判が殺到

 「リカちゃん人形」を製造・販売するタカラトミーは21日、ツイッターの公式アカウントに「#個人情報を勝手に暴露します」のハッシュタグを添えてこんな投稿をした。

 「とある筋から入手した、某小学5年生の女の子の個人情報を暴露しちゃいますね…!」

 この文の後に、誕生日や身長、体重、電話番号などをつづり、続けて「こんなおじさんにも優しくしてくれるリカちゃん…」とも投稿した。

 ツイートされた情報は、同社のホームページでも紹介されているリカちゃんの「設定」だ。電話番号も、電話をかけるとリカちゃんの自動音声を聞くことができる「リカちゃんでんわ」サービスの番号。

 同社によると、ハッシュタグは問題の投稿をした日にツイッター上でトレンドに入っていた単語であり、そうした動きにあわせてリカちゃんをPRするねらいで担当者が投稿したという。

 だが、ツイッターでは「購買層の女児やその親がこれを見て笑うと思いますか?」「毎日子供達が性加害されてるニュース流れて来るの見てないんか?」などと批判が殺到。

 さらに、このアカウントが過去には、「8(ぱん)月2(つ)日」にちなみ、「ぱんつ!ぱんつ!」と言っている人の形をした絵文字に添えて、人形の下着の商品をPRする投稿をしていたことも発覚し、批判がさらに広がった。

 同社は24日、上記のツイートを削除し、「この告知表現により多くの方に不快な思いをさせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

「アメトーーク!」での発言シーンに批判

 今月22日にテレビ朝日系で…

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