紫綬褒章の中井貴一、コロナ禍で「生き方考えた」

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聞き手・川村貴大
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 来年デビュー40周年を迎える中井貴一紫綬褒章受章が決まった。現在主演中のドラマ「共演NG」(東京系、月曜夜10時)はテレビドラマ制作の現場を描くユニークなラブコメディーで、演じるのは「実力派大物俳優」役。世の中が大きく様変わりしつつある今、役者として何を思い、どのように芝居と向き合っているのか聞いた。

 ――9月18日に59歳の誕生日を迎えました。50代最後の1年ということで、意識していることはありますか?

 50代は「ゴールが見えるようになってきた」という感じがします。ずっと山を登っていて、頂上を目指していくんですけど、「なんかこの辺りから下りたところが見えてきたな」みたいな感じがするんです。だから、「あのぐらいに着地をするのかなあ」ということが見える年齢には確実になったなあと思います。

 若いころは「なめられちゃいけない」とか「ちゃんとしなきゃいけない」みたいに肩に力が入って生きていたのが、年齢を増してくると力が抜けてくるんですよね。そうすると、逆に子どもになってきちゃった感じがするというか(笑)。「もう大丈夫なんじゃない、これで」みたいに、気楽になってきた感じがするので、「もしかしたら人間ってここからの人生のほうが面白いのかもしれないなあ」と最近は思っています。

 ――今後のご自身の展望をどのように描いていますか?

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 今回、コロナで2カ月とか3…

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