明石商の2人にドラフト指名 公立複数指名は13年ぶり

大坂尚子
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 26日のプロ野球ドラフト会議で、公立校の明石商高(兵庫)から2人が指名された。右腕・中森俊介がロッテ2位。1番打者として1年春からチームを引っ張ってきた外野手の来田涼斗はオリックスから3位で指名された。

 中森は開口一番、「このまま呼ばれないのではと不安でした。うれしい」と表情を緩めた。最速151キロの本格派右腕で、2年時には春夏連続甲子園4強に導くなど経験も豊富だ。

 今夏の甲子園交流試合では9回2失点で完投した。内角を攻めるマウンド度胸もあり、変化球の精度も高い。プロではさらに直球を磨き、「1年目から15勝したいし、いずれは沢村賞をとりたい」と力強く誓った。

 来田は三拍子そろった左打ちの外野手だ。昨春の選抜大会準々決勝で、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を放って脚光を浴びた。

 指名されたオリックスには左の強打者吉田正尚がおり、来田も動画を見て打撃を参考にしている。「吉田選手に教わって、確実性もある打撃を磨いていきたい」と弟子入りを志願。将来は「トリプルスリー首位打者を狙える選手になって、球界を背負える選手になりたい」と話した。

 同じ公立校から複数の指名選手が出たのは、2007年の高校生ドラフトで入った市船橋高(千葉)の岩崎翔(ソフトバンク)、山崎正貴(オリックス)以来。

 中森、来田ともに同じパ・リーグに指名され、多くの対戦が予想される。「打ち取る」と言い切った中森に対し、来田が「本塁打を打ちます」と切り返す場面も。2人を指導した狭間善徳監督は「(対戦することになったら)練習を休みにして、部員全員で見に行きたい。楽しみですね」と目を細めた。(大坂尚子)

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