世田谷のPCR検査 無症状の介護職員ら陽性率0.7%

野田枝里子
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 東京都世田谷区は、独自の新型コロナウイルス対策として今月から始めた無症状の介護施設職員らを対象にしたPCR検査で、陽性率が0・7%だったと発表した。保坂展人区長は15日の定例会見で「早期の拡大防止という意味で、大変意義があった」と手応えを示した。

 症状の有無にかかわらず介護や障害者施設、保育所などで働く人への検査を区は公費で実施している。クラスター化を未然に防ぐための「社会的検査」との位置づけだ。

 区は老人施設から始め、14日までに17施設の計271人に検査し、2人が陽性だった。保坂区長は「1%まではいかないと予想していた。まだ母数が少なく、区内の市中感染率とまではいえないが、検査数が5千、1万と増えてくれば一つの指標になるのではないか」と話した。

 区は当初、複数の検体をまとめて検査できて安価な「プール方式」を採用する予定だった。だが、国は行政検査でこの方式を認めておらず、医師が採取する従来の方法で実施している。区は引き続き、プール方式を使えるよう国に要請していくという。

 障害者施設や児童養護施設、保育園・幼稚園などにも検査を広げ、来年1月までに約2万6千件実施する予定。(野田枝里子)

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