新型コロナウイルス対策のためすべての初等・中等教育を3月から休止し、児童・生徒約1700万人全員を留年させるとしていたケニア政府が一転、12日から一部で学校を再開している。新規感染者数が減少してきたため軌道修正した形で、カリキュラムを数カ月遅らせて対応する。

 ケニア教育省や地元メディアなどによると、ケニアは初等教育が8年(日本の小1~中2に相当)、中等教育が4年(同中3~高3)の教育制度を取っており、12日はこのうち初等学校の4年生と8年生、中等学校の4年生の授業を再開した。他の学年も11月2日までに順次再開することが検討されている。

 ケニアの初等・中等教育の学校年度は通常1~11月だが、今回の措置により、今年度は期間を数カ月延長。来年3~4月に年度末の修了テストを実施する。

 教育省は「身体的な距離を保つことは課題として残っている」としつつも、「それが子供たちを学校から遠ざける障壁になってはならない」と主張。再開にあたり、生徒や教師など学校を訪れる全員に体温測定やマスクの着用を義務づけるとした。

 ケニアでは新型コロナの感染拡…

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