大統領と知事、違うワクチン推し ブラジルで政争の具に
サンパウロ=岡田玄
新型コロナウイルスの累計感染者が520万人を超えたブラジルで、ワクチンへの期待が高まっている。ただ、ボルソナーロ大統領と、サンパウロ州のドリア知事はそれぞれ異なるワクチンを推し、さや当てを展開。2人は2022年の大統領選に立候補する可能性が高く、選挙も意識しているとみられる。
「サンパウロはワクチン接種を義務とするだろう。パンデミックのまっただ中で、一部の人だけに接種することは考えられない」
ドリア氏は16日、記者会見でこう述べた。想定されているのは、中国のバイオ企業シノバック社のワクチンだ。
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ドリア氏は9月30日、シノ…
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