ゆるキャラ生みの親、みうらじゅん「本物は数十年後に」
日本は世界でも有数のキャラクター王国と言われています。中でも、いまや全国で数千を数えるのが、ふるさと振興などのために生み出された、様々な「ご当地キャラクター」。彼らが集まるお祭りやグランプリも毎年各地で開かれています。こうしたブームは、イラストレーターのみうらじゅんさん(62)が著した『ゆるキャラ大図鑑』がきっかけで始まりました。
10月3日、4日の2日間、岩手県滝沢市の岩手産業文化センター(アピオ)で、全国のご当地キャラクターなどの日本一を競う「ゆるキャラグランプリ2020 THE FINAL」が開かれた。
入場者は2日間で約1万4千人。全国から訪れたファンたちが「推(お)し(応援)」のゆるキャラに票を投じてもらおうと選挙運動を繰り広げた。
事前のインターネット投票と会場投票の結果、691組の中からご当地部門のグランプリ(GP)に選ばれたのは、岩手県陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」だった。
ゆめちゃんが生まれたのは2012年。頭の星は希望の光、耳は東日本大震災の津波で失われた高田松原のマツを表しているという。表彰式であいさつした陸前高田市の戸羽太市長(55)は「誕生当時は被災住宅に住んでいる人も多く、事業を非難する声もあったが、子どもたちに夢を与えてくれた。活動してきて本当によかった」と話した。
いろんなものを盛り込み過ぎて
こうした「ゆるキャラブーム」の発端を作ったのが、みうらさんだ。
みうらさんは00年に広島県…
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