今季が現役ラストシーズン 永井優香が曲に込めた思い
鈴木健輔
「今シーズンで最後と決めています」。フィギュアスケートの東京選手権を制した永井優香は9日にあった女子ショートプログラム(SP)の後、晴れやかな表情で現役を今季限りで引退することを宣言した。早大4年の21歳。SPとフリーで使った曲に、特別な思いを込めていた。
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東京・駒場学園高時代、ジュニアだった2014~15年シーズンは初出場した全日本選手権で4位に入り、四大陸選手権で6位。翌シーズンはグランプリシリーズに参戦し、スケートカナダで3位に入り、表彰台に立った。身長162センチ。長い手足をいかしたスケールの大きな演技も、将来を期待させた。
だが、その後は成績が伸び悩んだ。体が成長するにつれ、ジャンプの感覚が狂ったという。「自分の答えを見つけたい」と基礎から見つめ直したが、結果がついてこなかった。
それでも、世界レベルで戦えた類いまれな才能の持ち主だ。
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