宮古島のドイツ文化村、売却を検討 老朽化などで
沖縄タイムス
沖縄県の宮古島市が市上野宮国の観光施設「うえのドイツ文化村」の売却を検討していることが2日までに分かった。老朽化や今後の維持管理費の増大が見込まれることなどが理由。市の担当者は「今後、土地や建物の評価を確定させ、売却を含めて検討していきたい」と話した。
文化村は旧上野村の事業で1996年にオープン。ドイツの古城「マルクスブルグ城」を再現した博愛記念館や、ベルリンの壁などを展示しているキンダーハウスなどがある。昨年度は約6万2千人が訪れるなど、宮古島の観光に貢献してきた。2012年から南西楽園リゾートが指定管理者として運営している。
一方、台風などで博愛パレス館やリフレッシュパークプールが損壊、施設の一部では老朽化も進んでいるという。
市は本年度、測量調査に入り、施設と隣接する民有地や保安林との境界を明確にする。今後は同施設を普通財産として変更するなどの手続きを進める考えだ。市観光商工部の楚南幸哉部長は「企業などへの売却も含めて検討することになるだろう」と話した。(沖縄タイムス)