トルコ西部地震、26人死亡 負傷者は約800人に
トルコ西部で30日午後に起きたマグニチュード(M)7・0の地震で、建物の倒壊などによる死者は同国で24人に上り、負傷者は804人に達した。隣国ギリシャのサモス島でも2人が死亡した。地元メディアなどが伝えた。現地では余震が相次ぐ中、救助活動が続いている。
特に大きな被害が伝えられているのは、震源となったエーゲ海沿いに位置するトルコ西部のイズミル県。人口は国内で3番目となる約430万人。地元メディアによると、少なくとも20棟の建物が倒壊し、70人ががれきの下から救出されたという。沿岸部では津波の被害も出ているという。
イズミルの建物の倒壊現場では31日未明になっても、救助隊員による救出活動が続いていた。9階建てだったとみられる大通り沿いの集合住宅が押しつぶされたように倒壊し、家族や親族の捜索を待つ人たちが憔悴(しょうすい)しきった表情で救出活動を見守っていた。地元住民によると、建物には30家族以上が住んでいたという。
重機ががれきを取り除き、救助隊員がコンクリートを切断するたびに大きな火花が飛び散っていた。「中から人の声が聞こえているみたいだから大丈夫。落ち着いて」と励ます声もあれば、「家族がどこにいるのか分からない」と救急隊に詰め寄る人たちもいた。
友人が建物内に取り残されて…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら