あらゆる文化財の防災・減災めざす センターを開設
渡辺元史
国立文化財機構は10月1日、災害から文化財を守る目的で、文化財防災センター(本部・奈良文化財研究所)を開く。全国4カ所にある国立博物館など6施設でセンターを構成し、日ごろから減災に取り組んだり、修繕技術を開発したりする。
全国を6ブロックに分け、6施設が各ブロックを担当する。東日本大震災のような大規模災害では、東日本は東京文化財研究所、西日本は奈文研が前線対策本部として対応にあたる。
国立文化財機構は、東日本大震災での文化財レスキュー事業をきっかけに、災害に備える取り組みとして文化財防災ネットワークを2014年に設けた。国立公文書館や国立科学博物館などと連携し、被災した文化財などの保護にあたっている。
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今回のセンター設立を機に…