コロナ禍でも爆笑呼ぶ落語 繁昌亭で14周年記念公演

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日高美恵・演芸ライター
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例年と違う記念日

 15日で開場14年を迎えた上方落語の定席・天満天神繁昌亭大阪市北区)。今年はコロナ禍のために恒例の式典は中止となり、3回の記念特別公演のみが開かれた。2回目には上方落語協会笑福亭仁智(じんち)会長、桂米団治副会長が出演。持ち味を生かした落語6席が並んだ。

 トップに出た露の団姫(まるこ)は新作の「残念さん」。兵庫・尼崎に残る伝説が題材で、人間味をにじませて好演した。続く文都は「饅頭(まんじゅう)怖い」をコンパクトに。男たちの一喜一憂がほほ笑ましい。桂梅団治は「看板の一(ピン)」。抑えた口調で語りに凄(すご)みを持たせ、賭場の緊張が伝わる迫真の高座。間のよさと、生の舞台でこそ伝わる空気感で貫禄を見せた。

 中トリの米団治は芝居噺(しばいばなし)「七段目」で華のある存在感。誇張した物まねで歌舞伎俳優の市川團十郎片岡仁左衛門の演じ分けを交えて展開した。軽やかな動きとスピード感のある流れで一気に客を乗せて笑いと拍手を呼んだ。

爆笑を呼んだ新作

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 中入り後、仁智の挨拶(あい…

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