「争うつもりないが死刑も嫌」座間事件被告、初公判前に

有料記事座間事件

滝口信之 加藤あず佐
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 神奈川県座間市のアパートで2017年、若い男女9人が遺体で見つかった事件の裁判員裁判が30日、東京地裁立川支部で始まる。強盗・強制性交殺人、強盗殺人、死体損壊・遺棄の罪に問われた白石隆浩被告(29)は朝日新聞の取材に、起訴内容を「認める」と答えた。一方、弁護側は、被害者から殺害の承諾を得ていたとして、法定刑が軽い承諾殺人罪にとどまると訴える方針で、被告と弁護側の主張が異なる展開になりそうだ。

肩まで伸びた白髪交じりの髪 拘置所で取材に応じた

 立川拘置所(東京都立川市)に勾留中の白石被告は今月上旬、約30分にわたって取材に応じた。マスク姿のため細かな表情はうかがえなかったが、時折、目をつむったり腕を組んだりしながら落ち着いた様子で質問に答えた。白髪交じりの髪が肩まで伸びていた。

 「やっと来たか、ついに来たかという気持ち」。最初の逮捕から約3年、起訴からは約2年経って初公判を迎える心境を、そう明かした。

 起訴状によると、17年8~10月の2カ月間に、1都4県に住む15~26歳の男女9人をアパートに誘い、ロープで首を絞めて殺害。それぞれから数百~数万円を奪い、女性8人に性的暴行をしたとされる。

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 起訴内容について白石被告は…

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