米TikTok再混迷 経営権は…トランプ氏も姿勢一変

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尾形聡彦=サンフランシスコ 福田直之
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 中国企業「バイトダンス」傘下の人気動画アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡り、米中間の食い違いが表面化している。米国につくる新会社の経営権をどちらが握るか、という提携案の中核部分で主張が真っ向から対立。原則承認する考えを示していたトランプ米大統領は21日、一転して認めない可能性に言及した。事態が再び混迷し始めている。

 「米国側が完全なコントロール下に置いているわけでないことが分かれば、我々は承認しないだろう」

 トランプ氏は21日、米フォックスニュースのインタビューでこう語った。19日に「米国にとって素晴らしいディール(取引)」と容認した姿勢を一変させた。

 問題になっているのは、バイトダンスや、提携するオラクルらが米国に設立する新会社「ティックトックグローバル」の経営権をどちらが握るかだ。19日の段階ではっきりしていたのは、オラクルが12・5%、米ウォルマートが7・5%を握ることだけ。オラクルなどは「新会社の株式の過半数は米国の投資家が所有する」と説明するだけで、詳細を公表していなかった。

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 これに対し、バイトダンスは…

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