美浜の土器にニャンとネコの足跡が……

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佐藤常敬
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 土器にニャンとネコの足跡が――。福井県美浜町の国史跡・興道寺廃寺跡周辺の古墳周溝から見つかった古墳時代後期(6世紀末~7世紀初頭)の須恵器片に、ネコとみられる小動物の足跡がついていたことが分かった。町がこのほど、明らかにした。小動物の足跡がついた土器では、兵庫県姫路市で見つかったものと並び国内最古級という。須恵器片は、19日から同町河原市の町歴史文化館の企画展で初公開される。

 町によると、2018年10~12月の発掘調査で古墳周溝が発見され、古墳時代後期のものと見られる須恵器片など十数点が出土した。それらを洗浄していたところ、10センチ大の須恵器片に幅約3センチの小動物の足跡が見つかった。部分的ではあるが肉球の足跡が認められ、形状などからネコ科とみられる。屋外で乾燥中に、小動物が踏んで跡がついたと推測されるという。

 小動物の足跡がついた国内最古の土器は、兵庫県姫路市の見野古墳群で07年に見つかった古墳時代後期の須恵器で、足跡はネコ科の可能性が指摘されている。

 今回の美浜町の須恵器片はこ…

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