あす倒産の「ウジ虫ベンチャー」、ミツバチの代用で復活
初見翔
岡山市南区の住宅街。建設土木会社の一角に間借りした作業場で、ハエの幼虫・ウジ虫が大量に育てられていた。
「注文に応じられるよう、新しい虫が常に産まれるようにしています」
そう話すのは、ウジ虫の生産会社「ジャパンマゴットカンパニー」の佐藤卓也社長(59)だ。ウジ虫療法(マゴットセラピー)という日本ではあまり知られていない治療法を、陰から支える脱サラ社長だ。
ウジ虫――。この体長2ミリほどの白い幼虫が、足の切断を迫られる一部の患者にとっては救世主となるという。
ハエの幼虫・ウジ虫を使った治療法を、陰で支える脱サラ社長がいます。医療用の無菌性ウジ虫を国内で初めて生産。ベンチャー企業として成功しますが、一転、倒産寸前まで追い詰められます。
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