台風シーズンまっただ中の日本と同様、この時期、いくつもの台風がやってくる地域に台湾があります。ITなどを活用した新型コロナウイルスの封じ込めで注目を浴びた台湾ですが、台風にはどのような対策をとっているのか。京都大学防災研究所の研究員で台湾出身の李旉昕(リーフーシン)さんに聞きました。
――台湾は、九州・沖縄のさらに南に位置していますが、年間どのくらいの台風が通りますか。
平均すると、年に3、4個です。時期は7~9月で、多い年では5、6個を超えることもあります。時々大きな地震もあるとはいえ、台湾人にとっては台風は一番身近な災害でしょう。2009年の「モーラコット(台風8号)」では600人以上が犠牲となり、台湾でも「事前の避難が大事だ」という意識が高まりました。
――日本では近年、気象庁が台風が近づく前の「早めの避難」を呼びかけるといった対策がとられています。台湾ではどうですか。
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日本では避難について、「住…
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