地方から踏み出そう 二つの演劇祭 9月開催

有料記事

増田愛子
[PR]

 兵庫県豊岡市鳥取市で9月、演劇祭が開かれる。来県する出演者らへのPCR検査、客席数半減など新型コロナウイルス対策を講じて臨む思いとは――。「豊岡演劇祭」フェスティバルディレクターで劇作家・演出家の平田オリザ、「鳥の演劇祭」芸術監督で演出家の中島諒人(まこと)に聞いた。(増田愛子)

「豊岡演劇祭」(https://toyooka-theaterfestival.jp/別ウインドウで開きます)は9~22日、「鳥の演劇祭」(https://www.birdtheatre.org/engekisai/index.html別ウインドウで開きます)は12~27日に開催。

■「豊岡演劇祭」フェスティバルディレクター 平田オリザ

 「アジアのハブ(拠点)」をめざし、今年が初の本格開催となる国際演劇祭。豊岡市も交流人口増加の推進力と期待する催しだが、参加アーティストを国内に限り、来場者にも、多人数の会食を控えるなど協力を呼びかける。「感染予防対策も含め、きちんとハンドリングすることで、演劇のイメージをさらに高めたい」と言う。

 「地元の方とふれあい、知らない人と出会う演劇フェスティバルの楽しみは、今回は残念ながらない。ただ、ターゲットとしている関西の演劇ファンにとっては、それを差し引いても、十分に魅力的な演劇祭だと思います」。第64回岸田国士(くにお)戯曲賞を受賞した、市原佐都子作「バッコスの信女―ホルスタインの雌」など話題作をそろえた。

ここから続き

■表現の場 求める若手…

この記事は有料記事です。残り1372文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら