山形)最上川逆流、支流で決壊 羽越水害より上流で発生
上月英興 鷲田智憲
7月末の豪雨で、山形県東根市では同月28日午後6時前に24時間降水量が152ミリに達し、過去最大を更新した。最上川右岸の支流、白水川では最上川の水が逆流し、松沢橋上流の同市長瀞地区で右岸の土がえぐれて決壊した。決壊は1967(昭和42)年の羽越水害以来で、当時よりも上流で発生したという。
「速くて異常な増え方」。羽越水害でも消防団員として決壊時に土囊(どのう)を運んだという市議の清野忠利さん(79)は28日、堤防の見回りをしていた。最上川は午後3時ごろには「水面が丸くなり、ごみが上を通る」という、伝え聞いた危険な兆候を示していた。
午後9時ごろ、白水川の左岸で水があふれ出した。清野さんは土囊を積むよう急きょ業者に連絡。午後10時半ごろ、松沢橋を通る県道が冠水し、近くの東北中央道東根北インターチェンジを出た車は通り抜けられなくなった。右岸が崩れたのは翌29日午前2時20分ごろ。ただ、「暗くて手をつけられなかった」。
住宅は左岸の松沢地区、右岸…
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