スポーツ指導の暴言は虐待だ 容認の人も実は受けていた
記者解説 編集委員・中小路徹
殴る、蹴るだけが暴力ではない。スポーツ指導のあり方を見つめ直す機会とすべき調査報告書が7月22日、岩手県教育委員会が設置した第三者委員会から公表された。
岩手県立高3年のバレーボール部員だった新谷翼さんが2018年7月に自死し、部の男性顧問の叱責(しっせき)や暴言が翼さんを追い込んだとして、遺族が詳しい調査を求めていた。第三者委は、顧問の発言が自死につながる絶望感の一因になったと結論づけた。
報告書は、全国高校選抜の合宿に参加するなど評価が高かった翼さんへの叱責がひどくなっていった様子を伝えている。
「おまえはバカか」「おまえの代わりなんていっぱいいる。レギュラーじゃなくてもいいんだよ」となじる。投げつけたボールが翼さんの顔に当たるのを見た部員もいた。
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全国高校総体の県予選で敗れ…
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