ベルリン映画祭、男優賞と女優賞を廃止 性的中立性考え

小峰健二
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 来年2月に開催予定のドイツベルリン国際映画祭は24日、これまでの男優賞と女優賞を取りやめ、次回から性別に関係なく表彰する「主演俳優賞」と「助演俳優賞」を新設すると発表した。ジェンダーニュートラル(性的中立性)の考えで定義したという。

 カンヌ、ベネチアを含めた世界3大映画祭で、性別に関係のない演技賞が設けられるのは初めて。ベルリン国際映画祭のディレクターは「賞を性別で分けないことは、映画業界がよりジェンダーに敏感になるためのシグナルになると信じている」とコメントした。

 国際映画祭をめぐっては、選出される女性監督作が男性監督作に比べて少ないなど、ジェンダー平等の観点から批判の声が近年高まっている。こうした批判に応えるかたちで、昨年のカンヌ国際映画祭は「#5050by2020」(今年までに映画界の男女比を50対50にしようという運動)に署名。今年9月に開催されるベネチア国際映画祭はコンペ部門で、女性監督の作品を18本中8本選出するなど、各映画祭は改善に取り組んでいる。小峰健二

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