大阪発祥の百貨店「そごう」、関西から姿消す 今月末で

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加茂謙吾 生田大介
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 今月末、百貨店「そごう」が関西から姿を消す。江戸時代に大阪で創業したそごうは、かつて売り上げ日本一の百貨店だった。だが急な店舗拡大で経営破綻(はたん)し、立て直しにも苦戦。関西には5店舗あったが、31日には唯一残っていた西神店(神戸市)が営業を終える予定で、すべて看板を下ろすことになった。(加茂謙吾、生田大介)

 神戸市営地下鉄の西神中央駅のすぐ隣、歩いて数分のそごう西神店。閉店を2週間後に控えた8月中旬、食品売り場は多くの客でにぎわっていた。毎日のように通う近所の女性(87)は、「買い物もイベントも行けば何かしらあり、安心感が持てた。住みやすさの中心に百貨店があった」となくなることを惜しんだ。

 同店は1990年、ニュータウンの開発に合わせて開業した。駅直結の利便性や地元重視の店づくりで、ファミリー層を中心に人気を集めた。だが近年は若者の百貨店離れやほかの商業施設との競合などで、売り上げが低迷していた。

店舗担当者には阪神・淡路大震災時の忘れられない思い出も……

 開業時や95年の阪神・淡路…

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