愛知)ものづくり拠点・豊田を水害から守れ 矢作川改修

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小山裕一
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 国土交通省中部地方整備局(名古屋市)は今年度から、愛知県豊田市を流れる矢作川のうち、市中心部近くの川幅の狭い箇所で川底を掘って深くしたり、川幅を広げたりする工事を始める。完了まで10年ほどを見込む。自動車を中心とした国内有数のものづくりの拠点が集積する市中心部を水害から守る狙いがある。

 工事は豊田市中心部から南東に約3キロで、竜宮橋下流の「鵜(う)の首」と呼ばれる箇所。右岸側が小高い丘になっていて、川の流れが蛇行しているうえ、川幅が急激に狭くなっている。豊橋河川事務所によると、川幅が100メートルほどしかなく、他の箇所の半分もないという。

 鵜の首のすぐ上流では2000年9月の東海豪雨の際に氾濫(はんらん)し、今の豊田スタジアムの南側などが水浸しになった。平成の大合併前の旧豊田市内で約1800ヘクタールが浸水し、家屋にも被害が出た。

 工事では、鵜の首周辺から下…

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