福井)原発立地の未来、どう描く 嶺南Eコースト計画

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八百板一平
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 原子力や再生可能エネルギーなどを活用した新たなまちづくりを目指し、福井県が今年3月にまとめた「嶺南Eコースト計画」。嶺南地域の経済を支えてきた15基の原発のうち、7基で廃炉作業が進む中、立地地域の未来をどう描き、実現していくのか。取り組みは始まったばかりだ。(八百板一平)

 Eコースト計画は、原子力関連の研究推進と人材育成▽廃炉ビジネス育成▽様々なエネルギーを活用した地域振興▽多様な地域産業の育成――の四つを基本戦略に、廃炉作業中の高速増殖原型炉「もんじゅ」敦賀市)の敷地内に国が建設予定で、原子力の研究や工業分野の技術開発などに用いられる試験研究炉の利活用、廃炉工事の地元企業参入に向けた企業連合体づくりの支援など、八つのプロジェクトを盛り込んだ。今年度から10年程度を予定。

 同計画は2005年の県の「エネルギー研究開発拠点化計画」に代わるもので、県電源地域振興課の大塚智樹課長は「人が集い、企業が利益を出せる形にしたい」。原子力分野の研究開発を前面に出した拠点化計画に比べ、再生可能エネルギーを活用した取り組みやまちづくりの視点などが加わったことが特徴だ。

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 7月15日に敦賀市内で杉本…

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