韓国で「慰安婦の日」 文大統領、被害者中心主義を強調

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ソウル=鈴木拓也
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 韓国で14日、政府が定めた「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の式典があり、文在寅(ムンジェイン)大統領がビデオメッセージを寄せた。文氏は、問題解決の最も重要な原則は「被害者中心主義」と強調。対日批判は避け、「尊厳と名誉が回復されるように、現実的で実現可能な方策を講じるために最善の努力をする」と述べたが、具体的な言及はなかった。

 文氏はメッセージで、国連人権委員会の特別報告官が1996年にまとめた報告書などに触れて、慰安婦問題は「戦争犯罪に規定された」と主張。国内外の市民団体などが元慰安婦とともに活動してきた努力で、「多くの国民が痛みを共感し、世界的な平和運動と認識されるようになった」と評価した。対日批判は避けつつ、「韓日両国の未来世代が進むべき方策を講じなければならない」という元慰安婦の言葉を「胸に深く刻む」と語った。

 文氏は「歴史を正すための調…

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