豊島将之名人(30)=竜王とあわせ二冠=に渡辺明二冠(36)が挑戦する第78期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局は8日、東京都渋谷区の将棋会館で2日目が指し継がれ、午後8時半、渡辺挑戦者が128手で勝った。渡辺挑戦者は対戦成績を3勝2敗とし、名人獲得まであと1勝に迫った。
持ち時間各9時間のうち、残りは挑戦者が17分、名人が3分。第6局は14、15の両日に大阪市福島区の関西将棋会館で。(藤井裕介)
驚く手の連発だった名人戦第5局。渡辺二冠、豊島名人は何を考えてながら指していたのか。両対局者へのインタビューや副立会人の飯島七栄治七段の解説動画などで詳しくお伝えします。
飯島七段の解説
完璧な受け潰し
執念と執念がぶつかり合う我慢比べの攻防は、渡辺挑戦者の「周到な手」によって豊島名人が投了に追い込まれ、終止符を打った。
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挑戦者の「完璧な受け潰し」…