三島事件とその時代④
「『天皇ならざる天皇』を生み出すことに直結する」。自民党有志が昨年10月、女系天皇容認にこんな言葉で反対し、男系での皇位継承を堅持するよう提言した。
父方に天皇の血筋をひく男系、母方にのみ天皇の血筋をひく女系。男系堅持と女系容認をめぐってはこの15年ほど、保守をも分かつ舌戦が続いてきた。
提言では、敗戦後に皇籍を外れた旧宮家の男系男子について皇族に復帰できるよう、皇室典範の改正などを要望している。11月には首相の安倍晋三に提言した。
「国会から宿題をいただいていて」「旧宮家の皇籍離脱の経緯をご教示願えませんか」。内閣官房の官僚が有識者を訪ね歩いたのはこの春だった。
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宿題とは天皇退位特例法の付…