山口)鉄道のまち・小郡 120年たどる資料展

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高橋豪
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 山口市のJR新山口駅(旧小郡駅)は今年12月で開業120年。それを記念し、小郡地区が「鉄道のまち」として発展してきた道のりを振り返る企画展「黒耀の鉄神 蒸気機関車 VS 白き弾丸 新幹線」が山口市小郡文化資料館で開かれている。

 展示は明治~昭和初期に小郡が発展するきっかけをつくった功労者の紹介から始まる。1900(明治33)年12月3日、山陽鉄道(現・山陽線)の延伸でできた小郡駅。地域の有力者古林(こばやし)重治郎(1837?~1922)が自身の土地を無償で提供した。蒸気機関車(SL)の煙の影響が出るため立地決めは難航したが、古林の判断には「先見の明があった」と学芸員の山田千里さんは話す。

 1928(昭和3)年には、24時間体制でSLに水や石炭を供給する小郡機関区が発足した。重治郎の孫で衆院議員や小郡町長を務めた古林新治(1881~1936)や鉄道技師として活躍した秋本春三(1874~1952)が、美祢市方面の山中での小規模なダム建設に尽力し、SLの運行に欠かせない水の供給量が増えたことが機関区の誘致につながった、と説明している。

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