スペイン前国王、亡命か サウジの鉄道建設巡り裏金疑惑
スペインの前国王フアン・カルロス1世(82)が3日、同国を出国すると、息子の現国王フェリペ6世(52)に伝えた。行き先は明らかにしていない。前国王に対しては、大規模事業をめぐって裏金を受け取った疑惑が持たれ、当局が捜査に乗り出していた。
現地の報道は、この出国を事実上の亡命と見なしている。エルムンド紙は、前国王がすでに出国したと報じた。一方、前国王の弁護士は「逃亡ではない」と言明し、前国王には捜査に協力する用意がある、と述べた。
フアン・カルロス1世は、スペインで長期にわたり独裁体制を敷いたフランコ総統が死亡した1975年に即位。81年にはフランコ派のクーデターを身を張って阻止し、民主化の擁護者として国民の広い支持を集めた。ただ、近年は本人や家族にまつわるスキャンダルが頻発し、経済危機の最中にアフリカ・ボツワナに象狩りに出かけていた疑惑も浮上。2014年に退位に追い込まれた。昨年には一切の公務と公式行事から身を引く意向を表明したものの、今回はサウジアラビアの高速鉄道建設をめぐる働きかけで資金を受け取った疑惑が浮上し、捜査の対象となっていた。
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