山形)最上小国川ダム、完成式 賛否割れた事業に区切り
上月英興 西田理人
最上小国川の治水を目的とする最上小国川ダム(山形県最上町富沢)の完成式が3日開かれ、吉村美栄子知事や流域の2町長、地権者ら約100人が出席した。県が1991年度に調査を始め、天然アユのすむ清流の環境保全を巡り賛否が割れた事業は、反対派の起こした訴訟が終結しないまま区切りを迎えた。
県管理ダムとしては13基目となる最上小国川ダムは堤高41メートル、総貯水量230万立方メートル。全国で5基目、東北地方では初という「流水型」で、二つの穴が開いていて水をためず流れを妨げないため、環境への負荷が少ないという。
2012年度に着工し、今年4月に運用を始めた。事業費は88億3千万円で、国が半分以上補助した。
最上小国川は最上、舟形両町…