三重)猫で「ふぐ」 歌川国芳を堪能 多彩152点
黄澈
美人画からユーモラスな戯画まで、多彩な表現で人々を魅了した浮世絵師、歌川国芳(1797~1861)。その作品を紹介する企画展「浮世絵師 歌川国芳展」(朝日新聞社など後援)が、三重県菰野町の美術館「パラミタミュージアム」で開かれている。
会場では、代表作を含む152点を展示している。その中で、1836(天保7)年ごろに制作された大判錦絵「坂田怪童丸」が目を引く。現在は「金太郎」の名前で親しまれている怪童丸。滝のしぶきを浴び、巨大なコイをつかむ構図は迫力満点だ。
このほか、裸の人たちをパズルのように組み合わせて人の形にした作品「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」、さまざまなポーズを取る猫の絵を組み合わせ、「ふぐ」という文字を描いた「猫の当字 ふぐ」などの戯画も並ぶ。
学芸員の衣斐唯子さんは「国…
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