静岡県島田市内の中小企業がアイデア防災グッズを次々に生み出している。市と島田商工会議所が自主防災会の会合で展示・説明し、防災訓練での使用を促す。地域の産業振興と防災力向上の一石二鳥をねらう。

 サカイ産業(同市細島)は2017年、心臓マッサージ練習キット「ドックン」を、東邦大学医学部、静岡文化芸術大学と共同開発した。本体は成人の胸板の幅と厚み、肋骨(ろっこつ)の弾性を体感できる透明の風船で総重量は約1キロ。風船の真ん中を両手で強く、深さ5~6センチまで、1分間に100~120回押す。正しく押せていると、風船の内側に仕込まれたポンプ(心臓)が、付属のホースでバケツの水を1分間に2リットル、吸って吐き出す。

 小学生から高齢者までゲーム感覚で練習できる。新市場開拓室の中川裕孝さんは「コロナ禍で人工呼吸ができない中、救命率向上のために効果的な心臓マッサージを習得してほしい」と話した。

 ジャッキ製造70年の老舗川崎…

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