郡山爆発で1人死亡、19人重軽傷「建物骨組みだけに」

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【動画】福島・郡山で起きた爆発事故の現場=林元也撮影
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 30日午前8時57分ごろ、福島県郡山市島2丁目で爆発があったと近くの会社員男性から119番通報があった。郡山消防本部によると、現場は飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」。駐車場に囲まれた平屋建ての建物は外壁などが飛び散って骨組みだけが残った状態になっている。建物内のガス栓が壊れてガスが噴出しているといい、消防はガスに引火して爆発が起きたとみて調べている。

 県警によると、店内のがれきの中から工事関係者の50代男性1人が死亡した状態で発見され、40代の女性2人が重傷、男女17人が軽いけがを負った。

 けがをしたのは近所の住人ら。店舗は新型コロナウイルスの影響で4月24日から休業し、8月3日から営業を再開するために改装工事中だった。爆発後、店舗にあったプロパンガスのボンベ6本のうち3本からガスが漏れており、消防は引火して爆発したとみて調査する。

 現場周辺には全壊した住宅もあるため、郡山市は近くの桑野地域公民館に避難所を開設した。

 「しゃぶしゃぶ温野菜」を子会社が経営するコロワイド(本社・横浜市)の広報担当者は「テレビ局からの問い合わせで爆発を知った。店の従業員とはまだ連絡が取れていない」と話した。

 爆発があったとみられる現場周辺には、半径300メートルにわたって規制線が張られた。警察官が「ガスが残っていて、2回目の爆発がある可能性がある」と現場から離れるように何度も呼びかけた。

 現場近くの新聞配達所で仕事をしていた石口準さん(32)は「突然、ものすごい音と衝撃があり、地震かと思った。近くの銀行の正面入り口のガラス扉が粉々になっていた。怖かった」と話した。

近くの高校、泣き叫ぶ生徒も

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 現場から南東に約60メート…

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