下水でコロナの予兆チェック 秋までに「標準的検査に」

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永沼仁
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 下水を調べることで新型コロナウイルスの感染拡大の予兆をつかむ。そんな研究が、山梨大と北海道大の共同チームで進められている。各地で測定できるよう、標準的な検査の方法を秋までに確立するのが目標だ。すでにウイルスを検出する手法の絞り込みを終え、研究は追い込みに入っている。

 共同チームは6月、山梨県内で採取した下水から新型コロナウイルスを検出することに成功したと発表、国際的な学術誌にも掲載された。

 3~5月、計5日間で採取した13サンプルのうち、4月中旬に採取した1サンプルから検出した。この時期は県内の感染者が増えつつある時期と重なり、感染の動向を反映していた可能性が高いとされた。

 下水調査が注目されるのは、採取する下水の対象エリアを広範囲にチェックできる点だ。加えて、午前に採取すれば夕方には結果が分かり、短時間で検査できる。ただし、検出例はまだ少なく、研究者によって手法に違いもあった。共同チームでは、それぞれの方法を検証し、検査を安定的に実施できる「標準法」の確立をめざしている。

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 課題はウイルスの「濃縮法」…

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