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　神奈川県鎌倉市内の雰囲気ある古民家などに映画やテレビの撮影を誘致し、文化・観光の両面から街の魅力発信を図る「鎌倉ロケーションサービス」が今月、設立された。鎌倉文学館で16日に行われた設立式には、鎌倉市国際観光親善大使を務める俳優の中井貴一さんらも参加した。

　県内16番目のフィルムコミッションになる同サービスは、市と協定を結んだ市観光協会内に設置された。当面は市所有の鎌倉文学館、旧華頂宮邸などのほか、民間の古民家などへの撮影の誘致と支援を行う。撮影賃料を古い建物の維持費の一部に充当でき、かつて映画の街でもあった鎌倉の文化を再発信できる、と市はもくろむ。

　中井さんは「鎌倉が舞台のドラマを結構やってきたので、まだなかったんだ、と不思議な感じ」とあいさつ。「役者にとってコロナ禍でロケに出られないのは一番の問題。地域に迷惑をかけると肩身の狭い撮影で、間に入ってくれる方々には感謝しかない」と期待を口にした。

　撮影申し込みの受け付けや…