宮城)石巻の復興祈念公園 伝承団体の展示取りやめ

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岡本進

 津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市南浜地区に国などが整備する津波復興祈念公園をめぐり、施設内に計画されていた伝承団体などによる展示が取りやめになった。27日に市内で開いた住民や各団体との意見交換会で、県の担当者が明らかにし、謝罪した。

 この公園は、震災の犠牲者への追悼や教訓の伝承などの場として、宮城、岩手、福島の各県に1カ所つくられる国営の施設。公園の中心部に、鉄骨平屋(延べ床面積約1300平方メートル)の中核的施設を国が建て、来年3月のオープンをめざす施設内の主な展示は県が4億5千万円の事業費をかけて担当している。

 震災の伝承団体などによる展示は、施設内のメモリアルギャラリーで計画されていた。国も事務局を務める公園整備のための昨年11月の有識者委員会で、県は展示のイメージ図を提示。その後の意見交換会でも「様々な団体に活用いただくことを想定している」と説明し、県のホームページにも概要を載せていた。

 ところが、この日の意見交換…

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