福島)築200年以上の古民家@浪江

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三浦英之
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 「震災前はね、家に鍵がなかったんです。地域の人がいつでも入れるようになっていた」

 原発事故帰還困難区域に指定されている浪江町津島地区。自宅の玄関を押し開けながら、酪農家紺野宏さん(60)は苦笑いした。震災後、空き巣対策で木扉に鍵を取り付け、イノシシに食い破られないよう、下部には板が打ち付けられている。

 築200年以上の古民家だ。立派な梁(はり)に支えられた大広間には、先祖の顔写真が飾られている。「4代前の先祖が養蚕で成功して、代々、この家を守ってきました」

 伝統芸能「田植え踊り」の世…

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