千代田区長VS全区議 議会中断、背景にマンション問題

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 東京都千代田区の石川雅己区長が、一般に販売されていない区内の高級マンションを親族と共同購入していたことをめぐり、区長が28日、区議会の解散通知を議長に提出した。これに対し、全25人の区議は、解散の前提となる「不信任議決が存在しない」として解散成立を認めない声明を発表。新型コロナウイルス対策を審議していた区議会臨時会が中断する事態となった。

 問題となっているのは千代田区三番町の高層分譲マンション。土地の所有者らに優先的に提供される「事業協力者住戸」枠で、石川区長は次男、妻との共有名義で購入した。この問題についての百条委員会での区長の発言をめぐり、区議会は27日、虚偽の陳述など地方自治法違反があったとして刑事告発することを決めた。これに対し、石川区長は「事実上の不信任議決」とみなし、28日、解散通知を区議会議長に提出した。

 開催中の区議会臨時会では、新型コロナ対策事業などが盛り込まれた追加補正案が審議されていたが、区長側は「議会はすでに存在していない」として予算特別委員会を欠席し、審議が停止した状態となっている。

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