駐停車禁止でないのに「違反」 岐阜県警、独自に路側帯

[PR]

 岐阜県警は27日、県公安委員会の正当な手続きを経ずに駐停車禁止の路側帯を設け、過去5年間で8件を誤って交通違反として取り締まったと発表した。徴収した反則金各1万5千円は返還し、違反点数を取り消したという。

 駐停車禁止路側帯は、白の破線と白線が並行に引かれており、都道府県公安委員会の決定に基づき道路に塗装される。だが、県警は岐阜市土岐市など県内9カ所で県公安委の決定を受けずに、独自に同路側帯を設置。このうち岐阜市内の2カ所では、実際に「違反」を取り締まっていた。

 県警交通規制課などによると、5月19日に岐阜市福光西1丁目の市道で同路側帯内に駐車していた車両を取り締まった後の調査で、同所は、県公安委の必要な手続きがとられていないことが分かったという。

 誤って検挙した8件について、県警は「取り締まり後、違反場所が県公安委の決定に基づくものか、台帳での確認が義務づけられているが、その確認を怠っていた」と説明している。

 県警が独自に設けた駐停車禁止路側帯について、交通規制課の担当者は「道路施工時に警察官が確認を怠った可能性などが考えられる」と説明。だが、県警の資料は過去5年間分しか残っていないことなどから、具体的な原因については分かっていないという。

交通部の森下睦晴管理官は「今後は職員の指導・管理を徹底し、再発防止に努めます」とコメントした。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら